光岡自動車のフラッグシップオープンカー「ガリューコンバーチブル」。光岡らしい上品なクラシックオープンカー

光岡自動車のフラッグシップを担うガリュー。「我流」と書いて「ガリュー」と読む光岡のフラッグシップシリーズは2019年現在セダンのラインナップのみとなっています。遡ること12年前、2007年に光岡自動車からフラッグシップオープンカーが販売されました。その名は「ガリューコンバーチブル」。デザインは光岡自動車定番のクラシックテイストに変更、造形の随所に車種名にあるガリューのテイストが取り入れられています。今回は2ドア4シーターのソフトトップコンバーチブルになった光岡自動車フラッグシップガリューシリーズのガリューコンバーチブルの魅力に迫ります。

ガリューを名乗っていますが…

2007年に製造販売が開始された光岡自動車のフラッグシップオープンカーであるガリューコンバーチブルは全長4,830mm全幅1,870mm全高1,400mmのフラッグシップにふさわしい堂々たるサイズ。デザインはガリューセダンに似たようなエクステリアデザインとなっています。大きい縦格子のメッキグリル、丸型ヘッドライト、メッキをあしらったフロントバンパー・サイドスカート・リアバンパー、往年のアメリカ車のように角張ったリアまわり、縦に細長いテールランプなどクラシカルなアメリカ車を思わせるエクステリアに変更されています。インテリアはベースとなる車両とほぼ造形は変わりませんが上質なレザーシートが与えられ落ち着きのある室内に仕上がっています。ベースとなっている車両はフォードのマスタングコンバーチブル。ベースモデルとの違いは若干ストレッチされたボディです。その他の電動格納式ソフトトップなどの機能は基本的にベースモデルと大きく異なる部分はありません。

参考:光岡自動車のフラッグシップオープンカー「ガリューコンバーチブル」買取専用ページ!
エンジンなどのメカニズムはベースとなるマスタングコンバーチブルと同じでエンジンは最高出力304PS最大トルク44.2kgmを発生させる4.6L V8と最高出力213PS最大トルク33.1kgmを発生させる4.0L V6の2種類を用意。日本に正規輸入されていたマスタングコンバーチブルには4.0L V6はありませんが光岡自動車がアメリカから直接輸入することで4.0L V6エンジンのラインナップと販売が可能となりました。組み合わされるトランスミッションはどちらのエンジンも5速AT、ステアリングポジションは左のみ。ボディカラーはブラック、ホワイト、レッドの3色、インテリアカラーはブラック、レッドの2色を用意し販売が開始されました。新車販売価格はV8エンジンモデルが777万円、V6モデルが672万円。完全受注生産方式であったことと光岡自動車の職人が丁寧に一台ずつ手作業で組み立てるため受注から納車まで3ヶ月の時間がかかっていました。ベースモデルであるマスタングコンバーチブルのプレスラインや造形の面影を残しつつ光岡らしい上品なクラシックオープンカーがガリューコンバーチブルです。

ガリューコンバーチブルに乗ることはできるのか?


出典:ウィキメディア

往年のアメリカ車とクラシックカーのテイストを融合させたガリューコンバーチブル。光岡自動車の公式発表によると2007年から製造販売されていたガリューコンバーチブルは2016年に生産を終了したと公表されています。2019年3月時点でガリューコンバーチブル生産開始から12年が経過、生産終了の2016年から3年が経過しました。ガリューコンバーチブルにどうしても乗りたいのであれば中古車を探す方法しかありません。現在ガリューコンバーチブルの中古車は残念ながら1台もありません。10年近く製造販売されていたとはいえ職人の手作業による製造のガリューコンバーチブルの総生産台数は決して多いとは言えません。さらに完全受注生産方式ということからも限られた人しか手にすることができなかったというのも要因のひとつでしょう。


出典:ウィキメディア ガリュー
量産車であれば中古車として出回ることが多くありますが受注生産車両は希少価値が高く所有者となるオーナーのこだわりが詰まっていることや長期間にわたり所有し大切に乗り続けるため、なかなか中古車として流通することがないのも中古車市場の現状です。絶えず中古車市場を見ていればいつか現れる可能性はありますが少量生産であることと希少性の高さからすぐに売れてしまうことが想定できます。ガリューコンバーチブルの中古車が出回るようになり手にすることができる時が来たらベースのマスタングコンバーチブルの良さを活かしたV8エンジンを搭載したモデルがオススメです。アメリカ車の持ち味であるアメリカンV8サウンドがガリューコンバーチブルの場合には良い方向へ変換され懐かしいクラシックカーに乗っているような感覚になれるでしょう。電動格納式ソフトトップシステムを搭載しているガリューコンバーチブルはソフトトップいわゆる幌の状態に気を付けるようにしましょう。切れていたり経年劣化でひび割れていたりすると雨漏りがしてしまう可能性が考えられます。

〈オススメまとめ〉
・V8エンジン搭載モデル
・ソフトトップの幌の状態には注意

光岡が作るクラシカルオープンカー

光岡自動車がかつて製造販売していたフラッグシップオープンカーのガリューコンバーチブルは「価値ある時をもたらす 美しき、宝石箱」がキャッチコピー。アメリカンマッスルオープンカーを光岡流にアレンジしたガリューコンバーチブルはまさにキャッチコピー通り価値ある時をもたらしてくれる最高のパートナーといえるでしょう。余裕ある動力、右足のアクセル操作にリンクしてパワーを解き放つ大排気量エンジン、溢れ出るパワーが伝わっていることを音や風で直接感じることができるオープンカーならではの世界は時間という価値を存分に楽しませてくれます。ガリューコンバーチブルはフラッグシップオープンカーとして光岡自動車がどんなメーカーなのかを示してくれるモデルであり我が道を進む自分らしさを表現したスペシャリティオープンカー。

まわりにとらわれない、時の流れに流されることなく自分自身のスタイルを貫いている光岡らしいモデルです。ガリューコンバーチブルは2016年で生産が終了してしまいましたが、光岡らしいクラシカルなオープンカーはガリューコンバーチブルの他に「ヒミコ」「ロックスター」などのラインナップが存在しています。美しさと懐かしさとクラシックテイストをひとつクルマで体感できる光岡のオープンカー。時間を忘れて自然の風を感じ空気を味わいながらあてのないオープンエアドライビングを楽しめる贅沢なオープンカーが光岡には揃っています。光岡のオープンカーバリエーションの中でもパワーに満ち溢れクラシカルでありながら圧倒的な存在感と独特なオーラを放つガリューコンバーチブルは別格の存在です。フラッグシップオープンカーと名乗るだけのスペックと魅力を持ち合わせています。中古車としても出回ることが少ないガリューコンバーチブルですがもし街中や中古車を見つけることができたら相当ラッキーなことでしょう。これからも光岡は現代の量産モデルをアレンジしたクラシカルで時を越えて人々を魅了し続けるオープンカーを作り続けてくれることでしょう。

[ライター/齊藤 優太]